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ブラックミュージックはお好きですか?「Donny Hathaway 」

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ブラックミュージックはお好きですか?

 

お好きです。笑

 

私の愛聴盤をご紹介させてくださいね。

 

今回はダニー・ハザウェイです。。。

私が最もリスペクトする黒人シンガーソングライターの一人です。新しい時代のソウルの道を切り開き、模索しながらもゴスペルの心と希望を捨てず、愛と自由を追い求め続けた、ダニー・ハザウェイ

 

1945年シカゴ生まれ。幼少期にセントルイスゴスペルシンガーだった祖母と共に過ごし、わずか3歳からゴスペルを歌っていたそうです。彼は中流階級出身のミュージシャンのはしりと言える人で、ワシントンDCのハワード大学でクラシック音楽の勉強をしています。そのためか、ソウルの枠に留まらない、奥行きのある曲をたくさん残しておられますね。。。

 

大学在学時にミュージシャンを志したダニーは、60年代後半にカーティス・メイフィールドが主宰していたカートム・レーベルのスタッフに加わり、そのキャリアをスタートさせます。1970年、キング・カーティスの後押しでデビュー。ニューソウルの旗手となりますが、わずかその9年後、1979年に、事故か、自ら命を絶ったのか、未だ、謎のままですが、この世を去りました。

 

ダニーがソロ・アーティストとして、精力的に活動した70年代前半というと、60年代に起こった公民権運動の成果と限界が同時に顕著になった時代。黒人内部の階層の分化が急激に進んでいきました。そんな中でもダニーは、多くの黒人が抱くのと同じように、明るい未来の到来を信じていたのではないか、と感じさせるのが、ボビー・ウーマックにも取り上げられた

 

「Someday we'll all be free」というナンバー

 

「いつか自由に」のその「いつか」をいったいどれくらい先のことだと思っているのかわかりませんが、明るい未来を待ち望んでいたのではないかと思われます。しかし、そんなに簡単に解決するようなことではなく、むしろ70年代に入って、アメリカにおける黒人の境遇はさらに分極化が進みました。そんな時代を生きたアーティスト。。。ダニー・ハザウェイ。常に明るい未来を見据え、仲間たちを優しく勇気付けるような歌を歌い続けました。

 

大学の同窓生だったロバータ・フラックとのデュエット「Where is the love」やキャロル・キングの「You’ve got a friend」さらに「A song for you」や「Love Love Love」などたくさんのヒットがありますが、何と言っても

 

1972年のライヴ・アルバム「ライヴ」名盤ですね

 

1945年生まれですから、ご存命なら77歳。。。

ライヴで歌っているところを。。。拝見したかった。。。

 

どんな歌もダニーが歌うと、シルクのように柔らかく、カシミヤのように温かい。

 

でも、なんだろ

 

そこはかとない、憂いや儚さも感じられるような気もしますね。黒人であることを否定的ではなく、あくまでも肯定的に、その先にある光を届けてくれるような、偉大なアーティストです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

また次回もゆるりとお付き合いいただければ。。。